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これまで読んだ本、新しく読んだ本の感想を適当に書いていきます。 ※あくまで個人の感想です!
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目次
50音順になってます

悪意
伊良部一郎シリーズ
噂の女
往復書簡
お江戸でござる
オリンピックの身代金
オレたちバブル入行組
折れた竜骨
顔 FACE
化学探偵Mr.キュリー
仮想儀礼
かばん屋の相続
機長、事件です!
Q&A
救命センター当直日誌
金融探偵

コモリと子守り
櫻子さんの足下には死体が埋まっている
さまよう刃
事故―別冊黒い画集Ⅰ
死体置き場で夕食を
十角館の殺人
しまのないトラ
Sherlock: A Study in Pink
シャーロック・ホームズシリーズ
小公子セディ
小公女
真珠夫人
新世界より
ずっとあなたが好きでした
ストロボ
世界の終わり、あるいは始まり
ダウントン・アビーに於ける職業指南書
地球進化 46億年の物語
冷たい川が呼ぶ
天璋院篤姫
トッカン 特別国税徴収官
トッカン The 3rd おばけなんてないさ
トッカン vs勤労商工会
猫のなるほど不思議学
パーカー・パインの事件簿
初ものがたり
福家警部補の挨拶
ブードゥー・チャイルド
ホームズの伝記比較
ホームズ・パロディ(J・トムスン)
星新一のショートショート
「本が売れない」というけれど
ぼんくら
マスカレード・ホテル
マンガ版シャーロック・ホームズ
万能鑑定士Qの事件簿のシリーズ
「見たいテレビ」が今日もない
ミッキーマウスの憂鬱
密室殺人ゲーム王手飛車取り
密室の鍵貸します
みんないってしまう
モンスター
夜行観覧車
霊柩車No.4
ワイルド・スワン
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世界の終わり、あるいは始まり



ブックオフをぶらぶらしてて、何となく見つけてしまったのがこの本。
内容は小学6年生が銃を使用した連続誘拐殺人をやらかすという、かなり衝撃的な感じだったのですが、歌野さんだし、まあハズレはないかな…と思って購入しちゃいました。

で、実際は…そうですね。前半は面白くてどんどん読み進めたのですが、後半はビミョー…。
はっきり言ってしまうと、この話にオチはないです。

話は、前半も後半も、犯人の父親目線で進んでいきます。
近所で息子の友達が誘拐され、身代金が要求されますが、父親は自分の息子(や娘)が誘拐されたワケじゃないし…とどこか他人事。
しかし、息子の机の引き出しから、誘拐された少年の父親の名刺を偶然発見した所から、父親の頭に疑惑が生まれます。
その後も次から次へと、息子が犯人である証拠を発見していくのですが、肝心の息子には問いただせない。
一体自分はどうしたらいいんだろう…というところで前半は終わります。

後半は、もしこのままだったら我が家はどうなるのか…という父親の未来予想、というか妄想の繰り返しになります。
もし、警察が真相にたどり着いて息子が逮捕されたら…。
もし、父親が息子を疑っていることがバレたら…。
もし、真実が世間にバレる前に、自分がこの事件の隠蔽にかかったら…。


と、永遠に「もしも」の世界が繰り広げられ、そこはちょっとしつこいかもw
こういう重いテーマを描くなら、ちゃんと息子と向かい合うオチを用意して欲しかった…。


ただし、自分の身内がもし凶悪犯人だったら…ということは、いろいろと考えさせられます。
私に子供はいないけれど、本当に子供が、こんなことをやらかしたら、どう償えばいいんでしょうね。。。

例の父親も、息子が逮捕される妄想の中で、そのことを考えます。
被害者のご両親にはどう謝罪すればいいのか。
4件も誘拐殺人をやらかしているのに、賠償金は払いきれるのか。
とにかく普通に考えたら、とうてい許してもらえることではない。
ではボランティアをしたり、仏門に入ればいいのか。
そして、まだ幼い娘の将来はどうなるのか…と。
大体今勤めている会社だって、絶対クビになるに違いない。
そして当然、その後の再就職は絶望的…。


読みながら、何となく、かの「酒鬼薔薇事件」を思い出しました。
きっとあの両親も、途中から薄々息子のことに感づいていて、警察が家に来るその瞬間まで、自分たちはどうするべきなのか、これからどうなるのか、悩んでいたのかもしれません。

タイトル「世界の終わり、あるいは始まり」の意味が、最後になって分かります。
息子が誘拐殺人犯人だなんて、もう世界の終わりだ!
しかし本当の終わりはそこではない。世界の終わりはこれから始まるのだ…。


個人的には、このテの小説で、被害者(の家族)側や、加害者本人の側から、あるいは警察の側から描く話は珍しくないと思うのですが、加害者の肉親からという目線は、ちょっと新鮮でした。
後半の展開を考えると、余りアタリとも言えないですが、大ハズレでもないなーというのが正直な感想です。

これから読む人は、図書館で借りることをオススメしますw
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