最近タブレットを購入しました。
目的は電子書籍。主にamazonのKindleですがw
やっぱりねぇ、欲しい本をどんどん買ってたら、置く場所もないし。
でも読みたい本は読みたいし、図書館にない場合もあるし、コミックなんか買ってたら、どんどん増えますからね。
Kindle自体は、パソコンでも使用してたので使い勝手は大丈夫♪
今までパソコンの負担を気にして重い本はダウンロードしてなかったけど、タブレットは電子書籍専用だから、その辺はバッチシです。
でまあ、何冊かダウンロードして気づいたのですが、著作権が切れて無料になってる本って結構あるのですね。
amazonのランキングなどをひまなときにちょいちょい見てて、ふときになったのが、この
真珠夫人だったりして。
真珠夫人、、、昔
昼ドラでやってたのを覚えてますよ。職場の休憩室にテレビがあって、一日勤務の時はそこで先輩たちと見てましたw
今覚えているのは、
タワシコロッケくらいなんですけどねww
元ネタは菊池寛の小説…ということは知ってましたが、ちゃんと読んだことはありませんでした。
で、タダということでダウンロードして、早速読み始めたのですが…。
思ったより面白かったです!!多少古い言い回しに戸惑いますが、だんだん気にならなくなってくるし、むしろ使われている
日本語が美しくてびっくり。
昔の人は何てきれいな言葉を使ってたのだろうかと、思わされました。
話は、湯河原温泉に行こうとしてた
渥美信一郎が、
青木淳という若者と同じ車に乗り合わせたところから始まります。
車は途中で事故にあい、青木淳は不幸にも命を落としてしまいます。
その死を偶然1人で看取った信一郎は、
ある時計を某夫人に返して欲しいという遺言と、彼の思いが書かれたノートを受けとりました。
遺言通り、信一郎は時計を返す夫人を探しますが、その過程で出会ったのが、かの真珠夫人…資産家の未亡人
荘田瑠璃子でした。
この後、瑠璃子が何故荘田家に嫁ぐことになったのか、そして信一郎と瑠璃子の関係、瑠璃子と青木淳の弟の関係…という感じで展開していきます。
とにかく瑠璃子と出会う男性は、彼女の持つ魔性の美しさに翻弄されていくわけですが、毒婦のようだと指摘した信一郎への瑠璃子の切り替えしが見事です。
男性は女性を弄んでよいもの、女性は男性を弄んでは悪いもの、そんな間違った男性本位の道徳に、妾(あたくし)は一身を賭しても、反抗したいと思っていますの。
~中略~
人が虎を殺すと狩猟と云い、紳士的な高尚な娯楽としながら、虎がたまたま人を殺すと、兇暴とか残酷とかあらゆる悪名を負わせるのは、人間の得手勝手です。この時代、女性の運命は男性次第でした。
既婚者であっても、男性は何人も愛人を持つことが許されるのに、女性が浮気をすれば、無一文で追い出されても、文句は言えない。
男性の女遊びは許されるのに、何故女性が同じことをすれば、人でなしのように言われなければいけないのか。
…面白いのは、こういう話を
男性目線で描いていることでしょうね。
当時これを発表した際、男性からの反発はなかったのか気になります。
それにしても、昼ドラの元ネタとは思えないくらい濃い話でした。
一通り読み終わりましたが、また読み直そうかなと思ってます。
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