去年のヒットドラマといえば、
あまちゃんと
半沢直樹でしょうか?
中でも半沢直樹の
倍返しだ!というセリフはインパクト抜群でしたw
そりゃあね、普通の大人は理不尽な目にあっても、倍返しってなかなか出来ませんからね。しかも堺雅人がやけにハマリ役だったしw
…なんていってる私はドラマ見てないんですよ。
面白そうだなーとは思いつつ連続ドラマって見るのが面倒で。
いつか原作が図書館に置いてあったら借りてもいいかな~くらいの気持ちでした。
それから約1年。ありましたよ。返却棚に半沢直樹の原作本が!
というわけで読んでみたわけですが…。
思ったより面白かったです。まず、半沢が某銀行の内定を取るところから始まります。
時はバブル真っ盛り。内定者を他企業に取られないように隔離したりと、バブル後に就職活動した身からすると信じられない話ですなぁ。全く。
で、そこから10数年の時が流れて半沢は融資課長を務める中間管理職になり、奥さんの花と、小学生の息子がいる、ごく普通の父親に。
そんなある日、不自然な融資を支店長主導で強引に通された後すぐに、その企業が倒産。通した融資の責任を何故か半沢一人が負わされそうになり、彼はあの手この手で、融資5億円分を回収しようとするのですが…。
お金を回収する為に、裏金がどこかにないかとひたすら探す半沢の姿が、どうもどこかで見たような気がするなぁと思ったら、
トッカンですねw
この話の中にも国税局が出てきて、銀行側にめちゃめちゃ嫌われています。
いやぁ、あの鏡特官やぐー子も、フケ入りのうな重を食べさせられたのかと思うと、ちょっと同情するかもww
知らぬが仏というか…お昼は絶対外に出た方が身のためっぽいですな。
まあ話自体はさほど複雑でもないです。
舞台が銀行だから、慣れない用語、慣れない制度に若干戸惑いますが、それでも倒産したときの対応とか、かなり分かりやすく書いてます。
そうか、こんな通知が来て、それはこういう意味なのか…と納得。
いつか倒産したときには是非参考にしようと思ったりして!?
(その前に起業することがなさそうだけどw)
銀行は裕福なものにお金を貸し、貧しいものには貸さないのが鉄則本文にそう書いてあって、妙にうなずいてしまいました。そりゃあそうだね。
これは銀行の…というより、
人にお金を貸すときの鉄則じゃないかしら。
ドラマでは半沢の妻を、上戸彩が演じてて、かなりキュートなイメージでしたが、こちらの妻はちょっと身勝手。半沢が窮地に立たされていても、心配するのは自分のことと息子のことのみ。
もし彼が失敗して銀行追われたら、絶対離婚してそうだしw
一方対称的に好印象だったのは、浅野支店長の妻。
最後の方、半沢に
「どうか、主人をよろしくお願いします」と詰め寄るシーンは、圧巻。
あれがなかったら支店長は犯罪者だったものねぇ。
さすがの半沢も、無関係の奥さんを地獄に突き落とすのはためらったようで…。
ああいうのを
内助の功と言うのかしらね。
花は半沢のためにあそこまでやってくれるのかどうかちょっと疑問。
最後、この本の舞台は何故か大阪なんですよ。
梅田の地下街で飲むシーンなんか、一体どこで飲んでたのかしら?と想像しちゃいました。
やっぱりホワイティのどこかかしらねw
倒産した社長の自宅を訪問する時は、阪急に乗って移動しますが、その描写もやたらリアル。
大阪住んでてよかったと思った一瞬です。
いやぁ次の本も楽しみだなぁと思ったら、最後半沢は昇進して東京へ。
えー、東京行っちゃうの~?残念すぎる・゚・(つД`)・゚・ PR