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これまで読んだ本、新しく読んだ本の感想を適当に書いていきます。 ※あくまで個人の感想です!
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目次
50音順になってます

悪意
伊良部一郎シリーズ
噂の女
往復書簡
お江戸でござる
オリンピックの身代金
オレたちバブル入行組
折れた竜骨
顔 FACE
化学探偵Mr.キュリー
仮想儀礼
かばん屋の相続
機長、事件です!
Q&A
救命センター当直日誌
金融探偵

コモリと子守り
櫻子さんの足下には死体が埋まっている
さまよう刃
事故―別冊黒い画集Ⅰ
死体置き場で夕食を
十角館の殺人
しまのないトラ
Sherlock: A Study in Pink
シャーロック・ホームズシリーズ
小公子セディ
小公女
真珠夫人
新世界より
ずっとあなたが好きでした
ストロボ
世界の終わり、あるいは始まり
ダウントン・アビーに於ける職業指南書
地球進化 46億年の物語
冷たい川が呼ぶ
天璋院篤姫
トッカン 特別国税徴収官
トッカン The 3rd おばけなんてないさ
トッカン vs勤労商工会
猫のなるほど不思議学
パーカー・パインの事件簿
初ものがたり
福家警部補の挨拶
ブードゥー・チャイルド
ホームズの伝記比較
ホームズ・パロディ(J・トムスン)
星新一のショートショート
「本が売れない」というけれど
ぼんくら
マスカレード・ホテル
マンガ版シャーロック・ホームズ
万能鑑定士Qの事件簿のシリーズ
「見たいテレビ」が今日もない
ミッキーマウスの憂鬱
密室殺人ゲーム王手飛車取り
密室の鍵貸します
みんないってしまう
モンスター
夜行観覧車
霊柩車No.4
ワイルド・スワン
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みんないってしまう



私は、音楽は、基本的に女性歌手が好きなんですよね~昔から。
男性のも聞かないことはないけれど、どちらかというと単発的。
邦楽だけでなく、洋楽もその傾向があって、その辺は何だか不思議です。

一方作家の好みはというと、どちらかというと男性作家の方が多いかな?
国内海外問わず、7:3くらいで男性の方が多い気がします。数えてないけどw


で、この本の著者山本文緒さん。名前だけ見ると中性的ですが、女性の作家さんです。
その山本さんの短編集がこちらの本。
短編集とはいっても、一つ一つが短くて、大体一つ18ページ程度。
星新一さんのショートショートほどではないですが、一遍あたり数十分で読み終わるので、ほんのちょっとした時間に暇つぶし出来ます。

とはいえ、短くても内容は思ったより深いのが特徴的。
タイトル通り、全編、登場人物が作中に何かを失うことをテーマにしています。
あるいは失いそうになって、手放すべきか迷ったり。
その辺りの心の動きが、正に文章と文章の間に細かくちりばめられていて、寂しい気分になりつつも、後味は悪くない、不思議な読後感です。


個人的に好きな話は、「裸にネルのシャツ」「みんないってしまう」「愛はお財布の中」「イバラ咲くおしゃれ道」etc…。
特に表題作「みんないってしまう」が印象的。

主人公(女性)は、東京の街中でばったり幼馴染の絵美と会い、お茶をしながら近況報告をすることに。
そして話は学生時代にさかのぼり、初めての恋人の話になるのですが…。

なかなか上手な複線で、あの言葉が出てくるまで全然気づきませんでしたww
気づいてから読み返すと、女性二人の光景が全然違う様子に見えてくるし!
これは小説でなければ出来ない演出ですね。ドラマじゃあの驚きは出せないだろうなぁ…。


最後にこの話から抜粋。

「ひとつ失くすとひとつ貰える。そうやってまた毎日は回っていく。幸福も絶望も失っていき、やがて失くしたことすら忘れていく」

この文章こそ、全編に共通するテーマだと思います。


どの話も、ほんのちょっと空いた時間に、軽くお茶を飲みながら読むのがちょうどいいですよ♪
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