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これまで読んだ本、新しく読んだ本の感想を適当に書いていきます。 ※あくまで個人の感想です!
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目次
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悪意
伊良部一郎シリーズ
噂の女
往復書簡
お江戸でござる
オリンピックの身代金
オレたちバブル入行組
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化学探偵Mr.キュリー
仮想儀礼
かばん屋の相続
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救命センター当直日誌
金融探偵

コモリと子守り
櫻子さんの足下には死体が埋まっている
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事故―別冊黒い画集Ⅰ
死体置き場で夕食を
十角館の殺人
しまのないトラ
Sherlock: A Study in Pink
シャーロック・ホームズシリーズ
シャーロック・ホームズ秘宝の研究
小公子セディ
小公女
真珠夫人
新世界より
ずっとあなたが好きでした
ストロボ
世界の終わり、あるいは始まり
ダウントン・アビーに於ける職業指南書
武田信玄(あかね文庫版)
地球進化 46億年の物語
冷たい川が呼ぶ
天璋院篤姫
トッカン 特別国税徴収官
トッカン The 3rd おばけなんてないさ
トッカン vs勤労商工会
猫のなるほど不思議学
パーカー・パインの事件簿
初ものがたり
福家警部補の挨拶
ブードゥー・チャイルド
ホームズの伝記比較
ホームズ・パロディ(J・トムスン)
星新一のショートショート
「本が売れない」というけれど
ぼんくら
マスカレード・ホテル
マンガ版シャーロック・ホームズ
万能鑑定士Qの事件簿のシリーズ
「見たいテレビ」が今日もない
ミッキーマウスの憂鬱
密室殺人ゲーム王手飛車取り
密室の鍵貸します
みんないってしまう
モンスター
夜行観覧車
ラプラスの魔女
霊柩車No.4
ワイルド・スワン
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ワイルド・スワン



もはや大昔の話ですが、短大1年の時、必修の外国語が英語、仏語、中国語の中から選択することになっていて、特に何も考えずに中国語を選択した私。
授業は、とりあえず普通に参加していたのですが、夏休みに出た宿題が
「少し前に発売されたワイルド・スワンという本を読んで感想文を原稿用紙2枚で提出」
というものでした。

一応強制ではないものの、提出した人は、前期のテストの点数に10点足してくれるとのことで、そりゃ書かなきゃ~と本屋さんへ…。
でも、ワイルド・スワンは当時文庫本では出版されてなく(現在は文庫上中下3巻で出版されてます)、ハードカバー上下巻で1冊1800円!
うーん…プラス10点のためとはいえ、趣味かどうかわからない本のために1800円×2=3600円は高い…。

ところが、どうしよう~と思っていたら、偶然同じ授業を取っていた友達が購入したとのことで、借りて読み始めたのですが…。

これがものすごい衝撃でした。もう、衝撃という言葉しか出てこない。
中国って隣の国なのに、自分は中国のことを何も知らなかったのだと、思わされました。

話は著者の祖母の代から始まります。
1924年、15才の祖母は、たまたま村を訪れた軍閥将軍に見初められて妾(将軍には既に大勢妾が存在する)にされますが、それはその後の波乱の人生の幕開けにすぎなかった…。
その後、祖母の娘(著者の母)→著者へと主人公が移っていき、最終的には文化大革命が終了し、著者がイギリス留学の夢を叶える場面で終わります。

※その後著者はイギリスで勉強を終えたあともそこに留まり、同国でワイルド・スワンを出版し、世界中で翻訳、発売されました。が、中国語での出版予定はナシ。不思議なことにw台湾では出版されてますが。


はっきり言って、ハードカバー2冊読んだとは思えないほど、あっという間に読み終わりました。

文化大革命なんて、名前だけは聞いたことがありましたが、実態がどんなものだったのか、全然知らなかった。
同国人同士であんなことが出来てしまうなんて、本当に恐ろしい。
誤解を恐れずに正直に書くと、これを読んで中国人の気質というか、習性がじわじわ伝わってきました。
今、日本に向けていろいろやらかしているけど、ワイルド・スワンを読んでいるので、全然驚きません。

まあ、あれくらい平気でやるよね。だって同じ中国人にあんなこと出来るんだからさ。あれでもまだ手加減している方なんだよ…と。

日本人なら一応読んでおいた方がいい本だと思います。
お隣の国なんだから、何も知らない方が逆に怖い。


ちなみに、本を借りて宿題を終えた後、本屋さんで上下巻まとめて購入しました。
(同じく借りて感想文を書いた人で、後に買った人他にもいましたw)

ワイルド・スワンを初めて読んだ時の衝撃は、今も忘れられません。
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