ディズニーランドといえば、日本でもっとも有名なテーマパークで、全国名前を知らない人はいない、通称
「夢の国」。
ただし、夢の国というのは、
あくまでゲストの目線で見たことであり、もてなすキャストにとっては、普通に
仕事なんだろうなぁ…というのは、何となく想像出来ることではありますね。
この本は、そんなディズニーのキャスト側に入った若者…21才フリーター後藤くんを通して、ディズニーの裏側、キャストの現実を描いているのですが…。
何というか、
現実味のない話ですねぇ。全般的に。
まず主人公の後藤くんが、超痛い!
中二病もあそこまでくると、痛すぎ…w
そりゃまあ自分だってその年頃は世間知らずだったけど、バイト初日に社員のやることに口出しとか、さすがにないから!
それに、初日で事件発生、二日目で解決、三日目でフィナーレという、早すぎる展開にもついていけません。
もう名探偵コナンばりの進行具合。
せっかくの面白い舞台設定に、中二病の主人公…もうちょっと、せめて一年くらい作中時間かけてくれれば、少しは厚みのある話になったんじゃないかしら?
ただ、ディズニーの裏側という意味では、興味深かったです。
私はほんの数回しか行ったことがないのですが(しかも最後に行ったのは20年くらい前w)、ディズニーではゲストの夢を壊さない為に、各キャラクターはそれぞれ1体ずつしかパーク内には存在しない…くらいは知ってます。
でも、実は、ショー用やパレード用などで、内部では複数存在するキャラもいるんですね。
この話では、
二人のミッキー役の人が登場するのですが、身分的には
ショー>パレードらしく、踊りをするショー用のミッキーの方が格上らしいです。
ミッキーの世界にも序列があるなんて、何だか不思議です。
何かもう夢もへったくれもないなwwとはいえ、この辺りのネタは、アマゾンのレビューによると、本当かどうか微妙らしいです。
大体
1995年で終了したエレクトリカルパレードの話が出てくるんだから、一体いつの話なんだ?という疑問が…。
(ただし2001年からリメイク版が出てるらしいので、そっちの話なのか?)
ま、本は薄いし、話も薄いし、値段も最近の文庫本にしては安い515円だから、暇つぶしくらいにはなるかもしれません。
私は一度読んだので、もう読まないだろうけど…w
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