またもや例によって図書館の返却棚で見つけた本。
そういえばドラマ化してたのをタイトルだけ見覚えあったので、衝動的に借りてみました。
内容は
特別国税徴収官の新人鈴宮深樹と、
エリート調査官鏡雅愛(まさちか)が、コンビを組んで、悪質な滞納者にあの手この手で税金を納めてもらおうと奮闘する話なのですが…。
うん、まあ、結構面白かったですよ。特別国税徴収官なんて聞いたこともなかったけど、税金を滞納するとこんなことになるんだ…という世間の闇が垣間見れた感じで。
サラリーマンにとっては、税金といえば
自動的に天引きされ、明細でのみその存在を知り、「げぇ、こんなに引かれてる~」とか思いつつ手出し出来ないジャンルですが、自営業者にとっての税金とは、まさしく
「納めるもの」。
零細企業で、経営が厳しくて納められないとこもあるかと思えば、給食費みたいに払えるのに払わない輩もいたりして…。
そして収入を隠す方法もあれやこれや、本当にみんなよく考えるなーと思わされますねw
見破る方は、探偵さながらの洞察力が試されたりしてww
それに公務員って、クビにならないし、福利厚生は手厚いし、民間から見れば羨ましい限りですが、一方で
言い訳はいっさい出来ない職業なんですよね。
特に徴収官が徴収に行く滞納先は主に自営業者。民間の中でも特に苦しいとこばかり(そうじゃないとこもあるけど)。何を言っても
上から目線とか
あんたらには分からないよとか言われ、それが事実だけに言い返せない。
民間の勤め人なら、例え大手勤務だって「いやいや今のご時勢そんな楽じゃないですよ」とか弁解出来るけど、公務員は言えませんよね~…。
言い訳は出来ないけれど、それでも仕事はしなきゃいけないというのは、思ったよりきついのかもなーと少しだけ思いました。
とはいえ、この著者、主にラノベを多く出しているだけあって、内容は非常に軽いというか何というか…。
テーマがテーマだけに、小難しく書かれたら挫折しそうですが、起きる事件や人物のあれこれが、妙に軽い。
綿菓子並みの軽さw特に鈴宮深樹と鏡特官の、それぞれの過去話は、わざとらしくて蛇足。無駄に重いいきさつ与えなくていいから…。
それにあの二人の
恋愛フラグも何気に立ってるしw
まー、このシリーズはしばらく続くようなので、当分何だかんだとじらして、二人の関係は進まないんでしょうけどね。
個人的には買って読み返すほどじゃないけど、続編は借りて読んでみてもいいかなーとか思ってます。
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