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これまで読んだ本、新しく読んだ本の感想を適当に書いていきます。 ※あくまで個人の感想です!
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目次
50音順になってます

悪意
伊良部一郎シリーズ
噂の女
往復書簡
お江戸でござる
オリンピックの身代金
オレたちバブル入行組
折れた竜骨
顔 FACE
化学探偵Mr.キュリー
仮想儀礼
かばん屋の相続
機長、事件です!
Q&A
救命センター当直日誌
金融探偵

コモリと子守り
櫻子さんの足下には死体が埋まっている
さまよう刃
事故―別冊黒い画集Ⅰ
死体置き場で夕食を
十角館の殺人
しまのないトラ
Sherlock: A Study in Pink
シャーロック・ホームズシリーズ
小公子セディ
小公女
真珠夫人
新世界より
ずっとあなたが好きでした
ストロボ
世界の終わり、あるいは始まり
ダウントン・アビーに於ける職業指南書
地球進化 46億年の物語
冷たい川が呼ぶ
天璋院篤姫
トッカン 特別国税徴収官
トッカン The 3rd おばけなんてないさ
トッカン vs勤労商工会
猫のなるほど不思議学
パーカー・パインの事件簿
初ものがたり
福家警部補の挨拶
ブードゥー・チャイルド
ホームズの伝記比較
ホームズ・パロディ(J・トムスン)
星新一のショートショート
「本が売れない」というけれど
ぼんくら
マスカレード・ホテル
マンガ版シャーロック・ホームズ
万能鑑定士Qの事件簿のシリーズ
「見たいテレビ」が今日もない
ミッキーマウスの憂鬱
密室殺人ゲーム王手飛車取り
密室の鍵貸します
みんないってしまう
モンスター
夜行観覧車
霊柩車No.4
ワイルド・スワン
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昔NHKでドラマ化したのをたまたま見て、原作が読みたくなり購入した本です。
新潟の旧家、蔵元の田乃内家の一人娘烈(れつ)の誕生からスタートし、烈の成長と、周囲の人々、あるいは田乃内家の歴史をつづった、壮大な小説になってます。

田乃内家の一人息子、意造の所にお嫁にやってきた賀穂は、体が弱く、子を何人も出産するが皆死産か早世してしまい、なかなか跡継ぎが生まれない。
そこでようやく生まれ、育ったのが
養育係として田乃内家にやってきた賀穂の妹佐穂と共に、何とか成長したが、小学校に上がる前に目の病気を患い、いずれ失明することが判明してしまい、その後母親の賀穂も体を壊して病死。
と、同時に蔵の方でも存続の危機に見舞われたり、意造が30才以上年下の芸者と再婚しちゃったりと、烈と佐穂の周囲は波乱万丈。
しかし、最初は目の病気ゆえに甘やかされてきた烈が、その波乱万丈を得て、次第に自分の生きる道を見出していくのです…。

とまあ、こんな感じであらすじを書きましたが、この話の主役、烈じゃなくて佐穂の方でしょ!?と強く思いました。
強いて言うなら、裏主人公。キーパーソン。
普段はおとなしく、誰にも反発することのない佐穂ですが、肝心な場面…特に烈に関わる重大な局面では、家長の意造を圧倒するほどの説得力を発揮するのです。
こう言っちゃあ何だけど、体の弱い賀穂でなく、佐穂の方をお嫁にもらっておけば、田乃内家も安泰だったよねーとか思っちゃいますが、それじゃ物語にならないので仕方ないかw

それにしても、この時代の男性は、ものすごい権力を持っていましたが、同時に責任感もすごかったのだなと思わされます。
意造は賀穂亡き後、30才以上年下の芸者せきと再婚して、最初は跡取り息子なんか誕生して上々だったものの、その息子を不幸な事故で亡くしてからは、せき(実は結構身勝手な女w)との間に深い溝が出来てしまいます。
が、それでもせきのすることに絶対文句を言わず、「一旦女房にもらったのだから死ぬまで女房だ」と、自分からは最後まで離婚話を出さないのです。
(もっとも意造の場合はその責任感が度を越して、せきを不幸にしちゃったんだけど…w)

そういえば私が何気に気に入ってるキャラは、後半ちょいちょい出てくる意造のいとこ(田乃内の分家)の正博かなー。
烈に余計な見合い話を持ってきたとこはマイナスだったけど、その他重要なとこで結構いいアドバイスするんですよね~。

せきとの一人息子が早世して落ち込んでいる時には
「家が長く続けば夭折もあれば縄付き(犯罪者)も出してる」
と励ましたり、一旦閉めた蔵を烈が再開することに関する相談の時には
「お前(意造)がいなかったら烈ちゃんは思うとおりに行動している」
と、本当は意造もちょっと前向きになってた蔵の再開を後押ししたり、烈が蔵人(蔵で働く男性陣)の一人に恋しちゃって結婚したいということについては
「酒屋が真面目な蔵人を婿にとるのはもっとも理想的」
などと、現実的なことを意見したり…。
それだけでなく、芸者出身のせきの化粧が濃すぎるときは、「言いにくいことだけど…」と、耳の痛い忠告もしてくれたり…。
意造は一人っ子だけど、こういう頼りになる兄貴分がいてよかったねぇと、心から思いますよw


ところで、宮尾さんの他の本は新装版ということで、リニューアル出版されているのですが、蔵はアマゾンを見る限り絶版?
あんな傑作が絶版なんてありえない~!
是非リニューアルして欲しいです!!
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