先日トッカンを図書館に返却したら、いいタイミングでトッカンのver2が返却棚に!
これはもう一気に読むしかないよねと、即決で貸し出しコーナーへ。
ところで「ダイハード」しかり、「ジュラシックパーク」しかり、一つ目がヒットして作られる続編というのは、結局
最初のが一番面白かったよねと言われがちです。
とはいえ、トッカンに関して言えば、最初のが
まあまあだった為、これ以上面白くないってことはさすがにないだろうと、ほとんど期待しなかったのですが…。
予想外に面白かったです!どう考えても最初のトッカンより面白い。
一つの大きな問題を主題に持ってきて、周辺に細かい問題を、主題の邪魔にならないように配置している感じが絶妙。
前回「綿菓子並みの軽さ」と書きましたが、今回は軽さもほどほどで、余計なお涙頂戴の人物描写もなく、その辺はスッキリ。
各キャラの個性も、今回の方が分かり易いような気がします。
え?何?何?作者が変わったの?と思うくらい違っててびっくり。
今回は、鏡特官が担当していた大衆食堂「からかわ」の主人唐川成吉が自殺したことで、税金の徴収方法に問題があったのでは?と、成吉の奥さん詠子と、からかわが所属していた勤労商工会の担当者吹雪敦に、鏡特官と、税務署が訴えられることになります。
いつもいつも強引なやり方をしつつ、それでも結果を出し続ける有能な特別国税徴収官-略して特官鏡の向かえる最大のピンチに、直属の部下鈴宮深樹はどうするのか?
単純にお金(税金)が払えなくて鏡に自殺したと思われた成吉ですが、背後にいろいろと事情があり、真相は全然違うとこにあった…ということが最後に判明します。
ちなみに勤労商工会というのは、中小企業のための任意団体で、要するに個別で弁護士や税理士を雇えないから、何か(こういう自殺とか)あった時にはそこで何とかしてもらおう…という団体…なのかしら?
今回勤労商工会-略して
勤商の側の担当をするのが、弁護士吹雪敦。ただの弁護士かと思いきや、東大から裁判官にもなったというエリート。
正義のヒーローになりたいというよく分からない理由で、その地位を捨てて、勤商の担当になったらしいです。
(この辺りの設定はさすがにちょっと無理アリアリww)
元エリートだけあって、口は達者だし、手腕もなかなか。
鏡特官と税務署の最強の天敵となって、からかわ事件の裁判を担当するのですが…。
そういえば、今回新しい同僚が二人増えるのですが、そのうち一人
錨喜理子がクセ者。
前回相沢芽夢でイタイ目にあったのに、今度は同僚でイタイ目に遭いそうになる鈴宮…。
何というか、こんなにおめでたい性格なのに、人の行動の裏を見る徴収官なんかよくやってられるよねw
どう考えても普通の企業のOLとかの方が合ってたのでは?と思うのは私だけかw
しかしそんなクセ者錨の正体を早々に見抜いていた上席の
鍋島木綿子は、さすが「夜の(お店)担当」。
前回特別大きな出番はありませんでしたが、今回はラストに彼女の見せ場が!
で、この分だと、実はver3もちょっと期待出来るんじゃないの?と、読み終わる前から既に3を借りてありますw
vs勤労商工会は、もう返却するので、次は「トッカン3rd」に取り掛かろう!
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