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これまで読んだ本、新しく読んだ本の感想を適当に書いていきます。 ※あくまで個人の感想です!
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目次
50音順になってます

悪意
伊良部一郎シリーズ
噂の女
往復書簡
お江戸でござる
オリンピックの身代金
オレたちバブル入行組
折れた竜骨
顔 FACE
化学探偵Mr.キュリー
仮想儀礼
かばん屋の相続
機長、事件です!
Q&A
救命センター当直日誌
金融探偵

コモリと子守り
櫻子さんの足下には死体が埋まっている
さまよう刃
事故―別冊黒い画集Ⅰ
死体置き場で夕食を
十角館の殺人
しまのないトラ
Sherlock: A Study in Pink
シャーロック・ホームズシリーズ
小公子セディ
小公女
真珠夫人
新世界より
ずっとあなたが好きでした
ストロボ
世界の終わり、あるいは始まり
ダウントン・アビーに於ける職業指南書
地球進化 46億年の物語
冷たい川が呼ぶ
天璋院篤姫
トッカン 特別国税徴収官
トッカン The 3rd おばけなんてないさ
トッカン vs勤労商工会
猫のなるほど不思議学
パーカー・パインの事件簿
初ものがたり
福家警部補の挨拶
ブードゥー・チャイルド
ホームズの伝記比較
ホームズ・パロディ(J・トムスン)
星新一のショートショート
「本が売れない」というけれど
ぼんくら
マスカレード・ホテル
マンガ版シャーロック・ホームズ
万能鑑定士Qの事件簿のシリーズ
「見たいテレビ」が今日もない
ミッキーマウスの憂鬱
密室殺人ゲーム王手飛車取り
密室の鍵貸します
みんないってしまう
モンスター
夜行観覧車
霊柩車No.4
ワイルド・スワン
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お江戸でござる



杉浦日向子さんといえば、昔NHKでやってた時代劇コメディー「お江戸でござる」の監修をしていたのを思い出します。
江戸の下町を舞台にした寸劇が終了した後、出演者に囲まれた杉浦さんが、話の内容について、ここは実際の江戸時代ではこうだった、ああだった、あるいは、ここは非常に上手に表現されていた…などなど。
専門家なのに、ちっとも専門家らしくない軽妙で優しい口調が印象的でした。

これは、そんな「お江戸でござる」の解説で語られた江戸の様々な風習を、あの時の杉浦さんのお話のまま一冊の本にしたものです。

杉浦さんは2005年にお亡くなりになっているのですが、これを読んでいると、まるで杉浦さんの優しい解説が聞こえてくるような気がします。
この本の解説にも書いてありますが、杉浦さんが普通の専門家と違うのは、専門家が現代から江戸時代を解説しているのに対して、彼女は、江戸時代の目線から、現代の私たちに語りかけているのです。

また、本編の合間に語られるこぼれ話も面白く、中でも西洋との文化の比較がちょっと目からウロコ。
西洋のオペラやバレエは、貴族→庶民に降りてきたものですが、日本の歌舞伎は、庶民から生まれ、次第に武士や奥女中など、上の方に広まったのですね。
西洋文化は、戦争によって奪い、交じり合うハイブリッドな文化ですが、江戸の日本には戦争はなく、内部から発酵する熟成文化…という解釈もユニークです。


この本を読んでから、時代劇を見ると、いろいろ突っ込み所満載ですね。
例えば今NHKでやってる鼠、江戸を疾る(NHK木曜時代劇)では、毎度蕎麦屋さんが出てきますが、そのお蕎麦の食べ方が微妙…。
江戸時代のそばつゆは、現代の三倍濃縮のやつを原液のまま入れたくらいの濃さなので、お蕎麦全部つゆに浸したら、辛くて食べられません。
下1/3くらいを浸してするするっと食べるのが正解だそうです。
蕎麦屋さんのシーンのたびに、出演者の食べ方が気になって仕方がない…。

それから、やたら若い、どう見ても20代前半の番頭さんが出てきたけど、あんなに若い番頭さんいないから!
せいぜい手代でしょう~。番頭さんって言ったら、どんなに順調に出世しても30代後半です。

他にもいろいろ気になるとこがありますが、ここで書くとキリがないのでやめておきます。
というか、杉浦さんを天国から呼び戻して、もう一度時代考証し直して欲しいです。
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